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虫歯になる原因とは? Column
2025.04.25

虫歯になる本当の原因とは?―予防の第一歩は「知ること」から
私たちが日常生活の中で最も身近に感じる病気の一つが「虫歯」です。歯に黒ずみが現れたり、甘いものを食べるとズキズキと痛みを感じたりするこの虫歯は、一度発症すると自然に治ることはなく、放置すればどんどん進行してしまいます。しかし、なぜ虫歯はできるのでしょうか? 今回はその「原因」に焦点を当て、虫歯の仕組みと予防のポイントを解説していきます。

虫歯はどうやってできるのか?
虫歯は、専門的には「う蝕(うしょく)」と呼ばれ、歯の表面のエナメル質が溶けてしまう病気です。その大きな原因は、「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌です。ミュータンス菌は、私たちの口の中にある糖分をエネルギーとして活動し、酸を出します。この酸が、歯の表面を覆っている硬いエナメル質を徐々に溶かしていくことで、虫歯が進行していきます。
虫歯の4大原因 ― これが揃うと危ない
虫歯には「4つの原因」が関係しているとされています。これらが重なったとき、虫歯になるリスクが高まるのです。
- 歯質(体質)
人によって歯の質には違いがあります。エナメル質が強い人は虫歯になりにくく、弱い人はなりやすい傾向にあります。これは遺伝的要素や、幼少期の栄養状態などにも関係しています。 - 細菌(ミュータンス菌など)
虫歯の原因菌は、生まれたときには口の中に存在していません。多くの場合、親など身近な人から感染します。 - 糖質(主に砂糖)
菓子類やジュースなどに多く含まれる「砂糖」は、虫歯菌にとっての大好物です。頻繁に甘いものを摂取していると、菌が活性化し、酸をたくさん作り出します。特に「間食の回数」が多いと、口の中が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯のリスクが上がります。 - 時間(食後のケア)
食べた後、すぐに歯を磨かないと、菌はどんどん増殖し、酸を作り続けます。食べ物を口にしたまま長時間過ごすことも、虫歯の進行を促す要因です。

虫歯は「生活習慣病」
虫歯は、食生活や口腔ケアの習慣によって大きく左右されます。たとえば、甘いものをよく食べる人や、夜遅くに間食する人、歯磨きを1日1回しかしない人は、虫歯になりやすくなります。
また、睡眠不足やストレスによって唾液の分泌が減ると、口の中の自浄作用が弱まり、菌が繁殖しやすくなります。つまり、虫歯はただの「口の中の病気」ではなく、生活習慣全体と深く関わっているのです。

虫歯予防の基本
虫歯を防ぐためには、以下のポイントが重要です。
- 正しい歯磨き:1日2〜3回、フッ素入り歯磨き粉を使って丁寧に磨く。
- 間食を控える:食事と食事の間隔を空け、口の中が休める時間をつくる。
- 定期的な歯科検診:初期の虫歯は自覚症状がないため、プロの目で早期発見。
- キシリトールやフッ素の活用:再石灰化を促し、虫歯の進行を防ぐ働きがあります。
最後に
虫歯は、決して「甘いものを食べただけ」でなるわけではありません。細菌、糖質、時間、そして歯の質という複数の要因が複雑に絡み合って発生する病気です。逆に言えば、原因をしっかり理解し、適切なケアをすれば予防することができます。
自分の歯を守れるのは、自分だけ。日々の小さな積み重ねが、10年後、20年後の健康な口元をつくっていくのです。
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